過去ログ - 真姫「私だけの」
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233:名無しNIPPER
2015/04/25(土) 23:13:10.79 ID:5SyG8O7NO
――――――


にこ「婚約者って……つくならもっとマシな嘘をつきなさいよ」

真姫「……別にそれで追い返せたんだからいいじゃない」


呆れ顔のにこちゃんにそう返すと、まぁそうだけど、と一応同意してくれた。


にこ「でも……」

真姫「うん」

にこ「…………助かったわ。ありがと」


プイッと顔を背けながら、にこちゃんはお礼を言った。
その顔はよく見るまでもなく、真っ赤になっていて。


真姫「ふふっ」


思わず笑ってしまう。

なに、笑ってんのよっ!
なんて、にこちゃんに怒られちゃったけれど。
まぁ、真っ赤な顔じゃ怖くもなんともないわね。


真姫「…………」

にこ「…………」


それから、しばらく私とにこちゃんは静かになる。
つかずはなれず。
触れているような触れていないような距離を保ったまま、その時を待った。

そして、



にこ「ねぇ……真姫ちゃん」

真姫「……なに? にこちゃん」



にこ「なにしに来たの?」



にこちゃんの質問。
なにしに、ね。


真姫「…………ふぅ」


少しだけ息を吐く。
息を吐いて、覚悟を決める。

……よし。
意を決して、私は口を開いた。



真姫「にこちゃんの夢を邪魔しに来たわ」





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