過去ログ - 真姫「私だけの」
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45:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 14:25:01.87 ID:hNDK6FU6O
だけど、


真姫「……べつに?」


私の口は、にこちゃんの質問を否定した。

言っておくけど、照れ隠しじゃないわよ。
隠しているのは照れじゃない。
隠しているのは、自分の本当の気持ち。

高校時代に抱いてしまっていたにこちゃんへの気持ち。


にこ「……そ」

真姫「うん」


私の答えを聞いたにこちゃんは、短くそれだけを言った。

その一言からはなにも読み取れない。
怒ってるのか。
悲しんでいるのか。
なにも分からない。


程なくして、注文していたナポリタンセットとクラブサンドが運ばれてきた。
私とにこちゃんはそれを食べた。
その間、二人に会話はなくて。

だから、当然、私も聞くことができなくて。
昨日、花陽から聞いた例の噂。
あれが真実なのかどうか、本当は聞くはずだったのにね。


それから、私とにこちゃんは店を出た。
別れ際に、


にこ「今日は……ありがと」


にこちゃんはそう言って笑った。
その笑顔は、私の好きなそれじゃあなかった。


――――――


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