過去ログ - 真姫「私だけの」
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66:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 16:11:05.59 ID:hNDK6FU6O

にこちゃんに会ったこと。
卒業式の日の夢を見たこと。
そして、にこちゃんの噂のことも。

前からにこちゃんのことは、まこちゃんに話していた。
だから、まこちゃんは私の話をうんうんと聞いてくれる。

話し終わって。
私はそのまま黙りこんだ。


真姫「…………」

まこ「そっかぁ」


まこちゃんは優しげな眼差しを、私に向けたまま。
うん、と。
ひとつ頷いてからこう言った。



まこ「真姫ちゃんは、まだにこさんのことが好きなんだね」

真姫「うっ」



ずばり言うまこちゃん。
それが図星だから、私はなにも言い返せない。


まこ「だから、心配で心配でしょうがないんでしょ?」

真姫「…………そんなこと」

まこ「だけど、自分はふられちゃったから、踏み込めないんだよね?」

真姫「…………うっ」


ホンワカ声でそう言われた。

やっぱりまこちゃんには隠し事が出来ない。
瞬間的な鋭さで言えば、きっと希以上ね。

そんなことを頭の片隅で考えながら、


真姫「…………うん」


私は素直に頷いていた。



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