過去ログ - P「伊織か?」伊織「お兄様!?」 Re:
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◆K6RctZ0jT.
[saga]
2015/04/12(日) 00:05:55.90 ID:bOdoSl9s0
P「心当たりがないってことは大丈夫だ。それより撮影の方は大丈夫か?」
雪歩「あの、カメラマンの方が……」
P「男性だから怖いですってところか」
萩原は小さくうなずいた。
P「萩原。こっちへおいで」
実は結構な距離を保って会話をしてたのだった。
俺はひざまづいて目線を落とし、高圧的にならないように気を付けて、また萩原が怯えないようにできる限り優しく言った。
萩原は依然としておどおど、あたふたしてたがゆっくりゆっくりと近づいてきてくれた。
P「おお、よく来れた。やればできるじゃないか。そんなに自分を卑下するなよ」
雪歩「は、はい。でもプロデューサーがずっと待っててくれたから、行けたのかもしれません」
P「そうかな? でもな萩原、これから番組に出演した場合みんなは待ってくれないと思う。どうする?」
俺の問いに困惑した萩原は、しどろもどろしながらも確かに口を開く。
雪歩「自分から、待ってくださいって……」
P「とってもいい回答だ。そうだよ、自分から何かを伝えれば受け取ってくれる誰かがいる。でも何かを伝えるには勇気が必要だ。アイドルを目指す君には必ず勇気がある。自信をもって……」
雪歩「はい。ありがとうございます」
はっきりと意志の通った声で萩原はお礼を言った。
そんな彼女に俺はひざまづいたまま手を差し伸べた。
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