過去ログ - P「伊織か?」伊織「お兄様!?」 Re:
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70: ◆K6RctZ0jT.[saga]
2015/04/12(日) 20:29:54.79 ID:bOdoSl9s0
P「俺のためだ。俺がアイドル星井美希の活躍を見たいと思ったんだ。お前にはその素質があるとも思った。だからこれは俺の勝手な判断と行動で、ただの自己満足でしかない。結局は音無さんにも手伝ってもらっちゃったけどな」

美希「プロデューサーって素直じゃないの!」

P「いや素直だっただろ……」

美希「ミキね、今日のことでとっても感謝してるよ?」

瞳を潤ませる星井。その表情を目の当たりにして言葉が出ない。

美希「あの時、プロデューサーが背中をたたいてくれたから、みんなのアンコールに応えられたの」

そっと目を閉じる。その時を思い出すようなしぐさであり、とても綺麗な顔だ。

美希「ついさっきまで辞めようって思ってたミキがもう一回みんなの前に出ていいの? って……」

俺は聞いた。彼女の想いを……。

ていうか星井もそこまで考えてたんだ。意外、自分のことばかりだと思った。

美希「そう考えてたミキの背中を押してくれたのはプロデューサーだよ……?」

しっかりと目を合わせる星井。潤んだ瞳に、今にも泣き出しそうな表情に、目を逸らしそうになる。

P「そうか……」

やっと出てきた言葉が何とも素っ気ない一言だった。

なんとか繋げようと次の言葉を絞り出す。

P「あ、その、なんだ……まあ続けてくれんなら頑張れ。俺がお前のファン1号なんだから、俺をがっかりさせないでくれよ?」

美希「あはっ! そっか、プロデューサーがミキの一番目のファンなんだ。それっていつ決まったの?」

P「……お前がアイドルになるって言った時から」

美希「ふーん。じゃあプロデューサーは初めっからミキの味方だったんだね……」

別に味方ってわけじゃないんだけどさ。

美希「……プロデューサー、ありがとう」

また聞くその言葉、やっぱ照れくさかったりする。

俺はちらちらと視線をさまよわせてしまう。



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