過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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30:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:37:19.73 ID:gs2y2Pp50
乃々(そうだ、私……あの獣にツアー会場で襲われて……でもなんで、こんな所にいるはずの獣が会場に……)
ガスコイン「ウラァアアアアア!!」
いつまにか斧を変形させて両手持ちにしていてガスコインは叫びとともに跳躍し、落下地点に向けて斧を叩きつける。
その衝撃によって吹き飛んだ黒い獣のうち、右側に居た方を斬り払ってトドメを刺したガスコインは、前転し間合いをとって
残るもう1体に向き直る。
黒い獣「GUUUUU!!」
獣の叫びに物陰に潜む乃々の体は一瞬竦むが、相対しているガスコインはどこ吹く風で、斧を片手持ちに変形すると走り
抜き様に横一閃し、残った獣も仕留めきる。
ガスコイン「……こんなものか……よし、先に進むぞ」
乃々「……あ、はい」
ガスコインが黒い獣を仕留めたことで、乃々を襲っていた頭痛の波も去っていった。結局この獣がどうして自分を会場で
襲ったのかは謎であったが、それ以上にすさまじい強さを見せつけたガスコインの姿が、今の乃々にはとても頼もしかった。
さらに先に進むと広場で見かけた大男と、妙に肥え太ったカラスが集まる場所に出くわしたが、それもガスコインが跳躍から
斧を振り下ろす一撃でまとめて片付けてしまい、乃々の出番はないままに大橋の一番奥手前の門にまで辿り着くのだった。
乃々「なんだかあっさり着いちゃったんですけど……もりくぼの苦労はいったい……」
この大橋に来るまでの危機的状況を思い返し、やはりこういう場面で1人でいるのはやめようと心に誓った乃々は、それでも
もうすぐ目的の場所まで行けるという希望を胸に門をくぐって、急に立ち止まったガスコインの背にぶつかった。
乃々「あたっ……ガスコインさん……?」
ガスコイン「……まずい」
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