過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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33:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:41:00.78 ID:gs2y2Pp50

聖職者の獣「GIAAAAAA!!」

それまで緩慢だった動きが嘘のように激しくなり始め、ガスコインが攻撃する隙を見いだせないほどに短距離の跳躍からの
跳びかかり攻撃や、左腕と右腕を混ぜた連続攻撃を開始したのだ。

ガスコイン「チィ……!」

狩りに慣れたガスコインにとっては避けやすい動きばかりなのが幸いではあったが、攻撃する隙を見出しにくいのが彼には
不満であった。そんな戦闘の様子を見ていた乃々は、怯えや恐れ以上に興奮と熱が高まっていることを自覚せずに、
なにか手伝えることはないかと考えだす。

乃々(な、なにか手伝わないと、このままじゃガスコインさんが……そ、そうだ、あの瓶!)

ここに来るまでの道中で拾った液体の入った瓶。あれを投げつけて聖職者の獣の気を散らせばガスコインの攻撃する隙が
出来るのではないかと考えた乃々は、震える手で瓶を取り出す。
いつもなら恐怖に負けてしまいかねなかった乃々は、しかし瓶を見つめた時、僅かに反射して映った自分の目を見て
湧き出てきた勇気に後押しされ、馬車の影から飛び出した。

乃々「こ、これでも、どうですか!」

ガスコイン「……!? なにしてる、隠れてろ!」

飛び出してきた乃々に気づいたガスコインは叫ぶが、奇妙な高揚感に包まれた乃々は意に介さず瓶を投げる。4個あった内
二つは聖職者の獣に届くことはなかったが、1つは獣の胴体に当たり、もう1つは獣の巨大な角に命中した。
さらにその瓶に満たされていた液体は発火性だったのか、角にあたった瞬間に発生した静電気かなにかが着火剤となり、
聖職者の獣の頭部を炎で包み込んだ。

聖職者の獣「GYOOOOAAA!?」



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