過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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35:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:42:55.13 ID:gs2y2Pp50

乃々「あぁ!?」

1人残される形になってしまった乃々は、けれどなぜか恐ろしさよりもはっきりと感じる手にした武器の感触に困惑する。

乃々(や、やらなきゃ……やられちゃう……私のせいで、ガスコインさんが……だから……!)

先ほど見たガスコインの動きを参考に、さらに暴れる勢いが増した聖職者の獣の動きを華麗に避けつつ吹き飛ばされた
ガスコインの元に近づいた乃々は、彼の身体がまだ動いていることを確認して決意を固める。

乃々「や、やります……こいつを、倒すんですけど!」

ガスコイン「よせ……無茶だ……逃げろ……せめて……1人だけでも……」

朦朧とする意識の中でガスコインは呼びかけるが、乃々はその言葉をあえて無視して聖職者の獣に向きなおる。彼のように
斧を両手で持ってしまうと身長のせいでまともに扱えないことが分かりきっている以上、乃々は別の方法であの巨体に
対応しなければならない。

乃々(あいつは……ガスコインさんの攻撃や炎が頭を襲う度に膝をついてた。つまり、頭が弱点で、そこを攻撃できれば!)

聖職者の獣「AAAAAAA!」

最後のトドメとばかりに腕を振りながら突進してきた聖職者の獣。その動きをギリギリまで見て、ガスコインのように攻撃が
当たる寸前で腕を掻い潜った乃々は、先ほど彼がしたように聖職者の獣の後ろで、最大威力の攻撃をするための準備を始める。

聖職者の獣「KGAAAAAAA!?」

まさか攻撃を避けられると思っても居なかった聖職者の獣は、もはや自分の命があと僅かという焦りからか、激しい連続攻撃を
浴びせて完全に殺しきろうと乃々へ無防備に振り向いてしまう。ここでもし、聖職者の獣が乃々を掴むように腕を動かしたり、
ガスコインを仕留め切るような動きをすれば、彼女に勝機はなかった。けれどもこの瞬間、乃々の勝利が決まる。



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