過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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38:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:46:02.51 ID:gs2y2Pp50
乃々「――……はっ!?」
再び身体が見えるようになった時、最初にやってきた屋敷の庭先に立っていることを理解した乃々は、自分の身体の様子を
見て首を傾げる。
乃々(……あれ? あんなに血が付いてたはずなのに)
聖職者の獣との戦いで浴びたはずの血は、まるで夢だったかのように乃々の身体から綺麗さっぱり消えてなくなっており、
それがどこか寂しさと安堵を乃々にもたらす。
それ以外の変化はなにかないかと辺りを見回した時、乃々は奇妙な違和感を屋敷の階段の側に見出した。
乃々(……あんな人、いましたっけ……?)
そこには優しげな佇まいで乃々を待っているかのような女性が1人立っており、その服装は最初に来た時打ち捨てられていた
人形のものと酷似していることが、乃々の違和感を加速させる。
乃々「あの……あなたは?」
気になった乃々は女性に話しかけ見ると、彼女は名乗らずただ人形らしく言葉を伝えてきた。
人形「ようこそ狩人様、お会いできて早々ですが、大樹の下で、ゲールマン様がお待ちのはずです、お早くそちらに
お向かいください」
乃々「……えっと、どういうことですか……?」
人形「私には何も。ですが、お早く」
人形はそれ以上の会話を行わず、ただ乃々を大樹の元へ促すばかり。訳がわからない乃々であったが、ゲールマンが待っている
以上時間をかけるわけにもいかず、言われたとおり屋敷の裏にある大樹へと向かう。
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