過去ログ - 男「風が吹けば」火傷女「桶屋が儲かる」
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105: ◆Avwv6/MqoE[saga]
2015/04/20(月) 21:36:34.43 ID:WQEs8hF50
男「二度目の引っ越し先はこの街だった。父さんと母さんが、俺に気を利かせてくれたんだ」

男「だってこの街には、幼稚園の頃からずっと一緒だった幼馴染がいたんだからね。俺自身も相当喜んだよ。ようやくお前に会えるんだって、そう思ったから」

男「……あっちにいる間、俺はずっとお前のことを考えてた。どんなに辛い状況でも、お前の笑顔を思い出せばそれだけで頑張れたから。俺が生きる事を諦めずにすんだのは、お前にもう一度会いたかったからだ」

男「だから今の高校の二年に転入した。その上、更にお前と同じクラスになれたって知った時は、本当に嬉しかったんだぜ?」





男「でもお前は、俺のことなんか覚えちゃいなかった」





男「……もちろん、今ならお前の近況もある程度知ってるし、再開した時だって、顔の火傷を見た訳だから大体の事情はなんとなく察したよ」

男「でも納得はできなかった。女ならきっと笑顔で俺のことを迎えてくれると信じ切ってたからね」

男「なのに当の女本人は俺のことを忘れてるときたもんだ。俺はずっとお前のことを考えてたってのに、ねぇ?正直、裏切られたような気分だったよ」

男「……だけどこれはこれで好都合かなって、そう思ったんだ」


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