過去ログ - 高垣楓「一線を越えて」
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 18:07:08.74 ID:HxMRahMLo

揚げ出し豆腐を口に運びます。
切り立ての葱と鰹節の香りが、ふわりと口の中へ広がって。
ああ、お酒が進む。

 「色々と伺いたい事があるのですが」

 「お酒代がわりに答えましょう」

 「この近くにお住まいで?」

 「いえ、実家は和歌山に。お仕事をしているのは東京です」

ここに来ているのは、趣味の温泉旅行。

 「私からもいいでしょうか」

 「もちろん」

 「あなたは、どなたですか?」

そう質問すると、男の方はジーンズのポケットを手で探りました。
取り出した銀のケースの中から現れたのは、一枚の名刺。

 「シンデレラガールズプロダクション、アイドルプロデュース課、クリアクール部門、プロデューサー……?」

 「要するにアイドルを手掛ける仕事だと思って頂ければ」

プロデューサーさん、ですか。
……その割には肩にジャンパーを巻いてませんね。

 「それで改めてお聞きしたいのが」

 「アイドルですか」

 「はい。どうでしょうか、高垣さん」


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