14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 20:12:49.43 ID:HxMRahMLo
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「まぁまぁ一杯どうぞ」
「…………は、はい……」
注いだ分でマッカランが空になりました。
小さい瓶も含めて、これで五本目。
まだ開いていなかった千寿の瓶を、これまでのようにプロデューサーさんへ差し出しました。
「はい、プロデューサーさん」
「ありがとう、ござい、ます……」
ふらつく手で瓶を受け取り、三十秒ほど掛けてようやく蓋を開けます。
そのままぐい呑みに注ごうとし、力尽きて卓へと突っ伏しました。
うーん、ちょっといじわるだったでしょうか。
「大丈夫ですか、プロデューサーさん」
「はい……」
「お水、要りますか」
「お願い、します……」
「私の飛ばした洒落、分かりました?」
「はい」
聞こえてきた芯のある返答に、驚きました。
力を振り絞るように起き上がると、水を一杯流し込んで、再び机に突っ伏します。
「そのままの意味で、『洒落』、でしょう」
――洒落の分かる人を、見付けてしまいました。
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