過去ログ - 高垣楓「一線を越えて」
1- 20
14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 20:12:49.43 ID:HxMRahMLo
 ― = ― ≡ ― = ―

 「まぁまぁ一杯どうぞ」

 「…………は、はい……」

注いだ分でマッカランが空になりました。
小さい瓶も含めて、これで五本目。
まだ開いていなかった千寿の瓶を、これまでのようにプロデューサーさんへ差し出しました。

 「はい、プロデューサーさん」

 「ありがとう、ござい、ます……」

ふらつく手で瓶を受け取り、三十秒ほど掛けてようやく蓋を開けます。
そのままぐい呑みに注ごうとし、力尽きて卓へと突っ伏しました。
うーん、ちょっといじわるだったでしょうか。

 「大丈夫ですか、プロデューサーさん」

 「はい……」

 「お水、要りますか」

 「お願い、します……」

 「私の飛ばした洒落、分かりました?」

 「はい」

聞こえてきた芯のある返答に、驚きました。
力を振り絞るように起き上がると、水を一杯流し込んで、再び机に突っ伏します。



 「そのままの意味で、『洒落』、でしょう」



――洒落の分かる人を、見付けてしまいました。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
36Res/20.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice