過去ログ - 陽炎「私の彼女と幼馴染が修羅場過ぎる」 -SS速報VIP

過去ログ - 陽炎「私の彼女と幼馴染が修羅場過ぎる」

↓ 1- 覧 板 20

2:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:07:17.92 ID:jNoPf8vS0
「あっ、あんたのことが好きなのよ!このクソ陽炎!」//

あたしはへそ曲がりだから、こんなに短い言葉を言うのにとても時間がかかってしまった。

陽炎が呉からあたしたちのいる横須賀鎮守府に転属してきてもう二年になる。

以下略

3:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:07:46.52 ID:jNoPf8vS0
そのころあたしは横須賀の問題児で、みんなから腫物みたいに扱われてた(まあ、原因はほとんどあたしなんだけど…)。

誰に対してもひねくれた態度で、憎まれ口をたたいて、ほとんどの娘たちはあたしと仲良くするのをあきらめてたんじゃないかな?

もちろんあたしは、初対面の陽炎にもおんなじ態度で突っかかっていった。陽炎は面食らってたし、内心あたしにむかついてもいたはず。

以下略

4:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:08:15.45 ID:jNoPf8vS0
あたし以外にもたくさん問題児を抱えた第14駆逐隊で、陽炎はまさかの嚮導艦に任命されて頭を抱えてたはず。

周りからは寄せ集め何て言われて、むかついたけど、あたしは正直あきらめかけていた。

でも陽炎はあきらめなかった。みんなをまとめて、引っ張って…

以下略

5:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:09:04.58 ID:jNoPf8vS0
いつしか14駆逐隊の仲間とは絆が芽生えていた。不思議なもので、そうなってからあたしはやっと、自分が荒れていた理由がわかった。

あたしはきっと寂しかったのだ。悲しいときに泣いてくれて、楽しいときに笑ってくれる仲間が欲しかった。

そんな気持ちに気付いてほしくて、でも不器用なあたしはふてぶてしい態度でいることしか知らなかった。

以下略

6:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:09:34.28 ID:jNoPf8vS0
ある時、陽炎にお礼を言った。もちろん素直じゃないあたしは、素直じゃない言い方しかできなかったんだけど…

そしたら陽炎は、私のほうこそ、こんなに可愛い曙と仲良くなれて私もうれしいって…馬鹿じゃないの//

でもその時の陽炎の笑顔を見て、あたし気づいちゃったのよね。

以下略

7:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:10:00.42 ID:jNoPf8vS0
それからが大変だったわ。あたしは陽炎に自分の気持ちを伝えたかったけど、怖かった。

陽炎の存在はあたしの中であまりに大きくなりすぎてて、拒絶されたらどうなっちゃうんだろうって思った。

あたしは覚悟を決めたの。その裏には、潮だったり鵬翔さんや愛宕さんの助けもあったんだけど…

以下略

8:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:10:26.28 ID:jNoPf8vS0
それで話は冒頭のセリフに戻るわけ。不器用なあたしの、精一杯の告白。

陽炎は受け入れてくれた。そして泣いてるあたしにキスしてくれたの。

え?その時のキスの味って…い、言うわけないでしょこのクソ提督!//

以下略

9:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:10:52.29 ID:jNoPf8vS0
曙「で、どーしてあんたがここにいんのよ!」

不知火「どうしてもこうしても、不知火は陽炎の相棒です。不知火の居場所は陽炎の隣以外ありえません」

曙「ふ・ざ・け・な・い・で!せっかく陽炎と同じ寝室にしてもらったのよ!あたしが何回提督にお願いしたと思ってんのよ!」

以下略

10:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:11:19.48 ID:jNoPf8vS0
陽炎「あははは。あんたたち本当仲悪いわね。でももう同じ艦隊に所属することになったんだから、仲良くしなきゃだめよ?」

曙「あ、あんたねぇ!あんたはそれでいいわけ!?ｺｲﾋﾞ//…あたしとの二人の時間がこいつに邪魔されんのよ!?」

陽炎「うーん｡でも､不知火は家族みたいなものだから」ｱﾊﾊ

以下略

11:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:11:49.54 ID:jNoPf8vS0
木造のドアが、悲鳴のような音を立ててしまった。

行っちゃったわねぇ…と陽炎がため息をつく。

「…陽炎はあれでいいのですか?」

以下略

26Res/10.73 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ