過去ログ - 結衣「由比ヶ浜結衣の決意」 -SS速報VIP

過去ログ - 結衣「由比ヶ浜結衣の決意」

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17:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:53:47.15 ID:jF/wnQ9x0
別に怒られているわけではない。

平塚先生自身もそんなつもりはないはずだ。

だというのに、

18:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:54:16.43 ID:jF/wnQ9x0
「……はい」

「私は、ヒッキーのことが」

「……ううん」

19:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:55:19.23 ID:jF/wnQ9x0
身体が熱い。

胸が苦しく、息苦しい。

手の平にじんわりと汗をかいている。

20:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:55:51.52 ID:jF/wnQ9x0
頭を抱えしゃがみこむ。

恥ずかしい。

恥ずかしい。

21:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:56:18.31 ID:jF/wnQ9x0
「ま、まぁそんなに気を落とすな。お前の気持ちが本物だっていうことは先生もよくわかったから。な？」

「うぅ……本当ですか？」

「……まぁ、正直あまりの本気っぷりにちょっとひいたけど」

22:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:57:05.81 ID:jF/wnQ9x0
……。

行ったか。

さて、一服一服。

23:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:57:37.97 ID:jF/wnQ9x0
部室へ向かう私の足は、気がつけば早歩きに、小走りへと変わっていた。

逸る気持ちが抑えられない。

心が、身体が軽い。

24:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:58:04.95 ID:jF/wnQ9x0
そしてもう一人。

澄み切った漆黒の長髪に、すらりと伸びた健康的な肢体。

他者におもねるを良しとせず、ただひたすらに己の正義に忠実であり続ける。

25:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:58:35.33 ID:jF/wnQ9x0
二人の存在は、私にとって晴天の霹靂だった。

二人の存在は、私からすればとても眩いものだった。

同い年とは思えないほどに、二人は自己の人格をしっかりと形成していた。

26:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:59:03.53 ID:jF/wnQ9x0
少女は、その汚さを否定した。

人の業を嘆き、人の弱さを嘆き、その汚さを拒絶した。

人とは斯くのごとくあるべきだと、少女は人々を穢れから救済しようと一人奔走した。

27:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 23:59:34.03 ID:jF/wnQ9x0
二人に会いたい。

二人の顔が見たい。

二人と話がしたい。

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