過去ログ - 結衣「由比ヶ浜結衣の決意」 -SS速報VIP

過去ログ - 結衣「由比ヶ浜結衣の決意」

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71:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:28:46.65 ID:nZqngPP/0
姉である彼女の影響を受け人間不信なきらいはあるが、彼女の妹は夢見がちな少女であった。

姉である彼女と比べやや奔放気味に育てられ、少し世間知らずなところもある。

付け加えさせて貰えば、異性との交際経験も皆無である。

以下略

72:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:29:24.19 ID:nZqngPP/0
ありもしない『本物』という言葉に踊らされ、あの男に魅せられてしまった。

信頼と依存を履き違え、妄信的にあの男を信奉するだけの愚かな女と成り果ててしまった。

彼女は激しく後悔した。

以下略

73:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:30:30.27 ID:nZqngPP/0
彼女は男のことを、二人のことを認めない。

だがその根幹となる彼女の考えが間違っているとしたらどうだろうか。

この世に六十億の人間がいれば、六十億の思想信条がある。

以下略

74:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:31:02.02 ID:nZqngPP/0
幕間二．邪知暴虐なる王の功罪　了

75:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:31:30.63 ID:nZqngPP/0
ろくでもない人生だと思っていた。

ろくでもない両親と、ろくでもない姉の下、ろくでもない私が出来上がった。

ろくでもない人間に囲まれ、ろくでもない両親に道具として扱われ、ろくでもない人間と結婚させられ、ろくでもない最期を迎える。

以下略

76:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:32:10.46 ID:nZqngPP/0
三．雪ノ下雪乃の回顧

77:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:32:42.25 ID:nZqngPP/0
おはよう、と声をかけてきた級友たちに挨拶を返す。

自分がこんなにも愛想を振りまけるなんて我ながら驚きだ。

脱いだローファーを下足箱に入れ、代わりに上履きを取り出す。

以下略

78:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:33:16.96 ID:nZqngPP/0
「おはよう、一色さん」

「はいっ！おはようございますっ！」

初めに声を掛けてきたのは向こうだというのに、律儀に私の挨拶を返すところに好感が持てる。

以下略

79:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:33:46.86 ID:nZqngPP/0
多くの人は私のことを誤解しているみたいだが、私だって授業はつまらない。

くだらない、無駄だとまで言うつもりはないが、やはり退屈であるとは感じてしまう。

そう、だから、授業中外の景色に目がうつってしまうことも仕方の無いことなのだ。

以下略

80:名無しNIPPER
2015/04/13(月) 00:34:12.82 ID:nZqngPP/0
放課後、部活動の時間。

叩く、叩く、ひたすらにキーボードを叩く。

現在奉仕部はあの子――一色いろはが持ち込んできたとんでもない依頼に追われ修羅場の真っ最中だ。

以下略

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