過去ログ - 魔女「流れ星に願うこと」
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38: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/15(水) 18:02:51.52 ID:AZadxHiw0
死神「あ、ひいぃ…」

自分に迫ってきた毛虫を認識すると同時、死神さんは腰を抜かしてそこに座り込んでいた。
だけど毛虫は死神さんに直撃することなく、宙にふわふわ浮いていた。

魔女「――ったく、やれやれ」

見習い「師匠!」

庭に出てきた師匠による魔法だとすぐわかった。
師匠は死神さんを見て、仕方ないな、といった笑みを浮かべた。

魔女「おい立て。全く、苦手なら無理する必要はないのだぞ?」

死神「い、いや…苦手を克服しなきゃよぅ…」

魔女「お前の虫嫌いは根強いものだ、そう簡単に克服はできん」

死神「何でお前にそんなことがわかるんだよ」

魔女「そういう魔法だ」

そう言って師匠が手をかざすと、木の枝に乗っていた毛虫たちが宙に浮き、遠くの地面に降り立った。
その毛虫が集まった光景を見て、死神さんはブルッと震え上がる。

魔女「ほら、これで解決だ。この敷地内に虫を立ち入らせないようにする、それでいいだろう?」

師匠はそう言うと家の中に入っていった。
死神さんはまだ、震えていた。

見習い「し、死神さん?」

死神「…たつ」

見習い「え?」


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