55: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:10:32.15 ID:14Sbjc3O0
 魔女「フーッ」 
  
 今日の星も流れない。 
 片手にはワイン…のグラスに入った蒲萄ジュース。酒はあまり好きではない。 
  
 死神「毎晩、星空観察ご苦労さんだな」 
  
 魔女「おや死神。珍しいな、お前から私を訪ねてくるなど」 
  
 死神「流れ星を待ってるんだってな」 
  
 魔女「見習いから聞いたのか?あの人見知りから話を聞き出すとは、なかなかやるな色男」 
  
 死神「口説いちゃいねーよ。それよりキャラに似合わずロマンチックな趣味じゃねーか」 
  
 魔女「お前はどうだ。星空は好きか?」 
  
 死神「俺か…じっくり見る趣味はないが、嫌いではないな」 
  
 魔女「そうか、予想が外れた」フッ 
  
 死神「で?世界一の魔法使いであるテメーが流れ星に頼るのは、どんな願いよ?」 
  
 魔女「単刀直入な尋ね方だな。もっと上手く探りを入れられないのか」 
  
 死神「そういうのは苦手なんだよ」 
  
 魔女「まぁ、だろうな」フフッ 
  
 死神「で、教える気はねーのかよ?」 
  
 魔女「そうだなぁ…」 
  
 何と言えばいいものか。 
 だけど考えるのはやめた。自分も死神同様、遠まわしな物言いは苦手だ。 
  
 魔女「教える気はないな、諦めろ」 
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