57: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:11:36.07 ID:14Sbjc3O0
魔女「まぁ、神に見捨てられるまでこの世界に居座り続けるつもりはない」
死神「あ?」
魔女「それに」
58: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:12:12.34 ID:14Sbjc3O0
死神「…一切の未練は、ねぇ」ハァー
魔女「どうした、不満そうだな」
死神「いや死神としちゃ満足な回答だけどよ」
59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:13:26.20 ID:14Sbjc3O0
苦し紛れに出た言葉だった。
だけど。
魔女「可愛い――見習いがか?」
60: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:14:06.35 ID:14Sbjc3O0
見習い「あの…お呼びでしょうか?」
その日の内に私は師匠に呼ばれた。
死神さんが師匠に何かを言ったのだろうか。
61: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:14:39.72 ID:14Sbjc3O0
魔女「そう遠くない未来だ、覚悟はしておけ」
師匠はまるで恐れていないといった様子でそう言った。
少し前まで死ぬことに抵抗していたのに、死神さんとの間に何があったのか…。
62: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:15:12.65 ID:14Sbjc3O0
普段、人があまり足を踏み入れない森だった。遭難者が多い為、近隣の者に危険視されていたからだ。
だけど身寄りのない私には、森に足を踏み入れた所で咎める者もいなかった。だから私は、その森を恐れていなかった。
村娘(昔の魔女)「今日はあまり集まらないなぁ…」
63: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:15:41.75 ID:14Sbjc3O0
村娘「う…」
「あっ!」
最初に目に入った光景は、殺風景な木造りの天井だった。
64: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:16:25.43 ID:14Sbjc3O0
魔道士「痛みを感じなくする処置は施したし、治す方法もある――ただ」
村娘「ただ…?」
魔道士「俺は、君の元の顔を知らない」
65: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:16:58.18 ID:14Sbjc3O0
魔女「魔道士は少々ガサツな所はあったが、優しくてな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魔道士「村娘ちゃん、こんな綺麗な花が咲いてたぞ」
66: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:17:39.89 ID:14Sbjc3O0
魔女「物覚えの悪い私だったが、根気よく教わっている内に魔法のコツも掴めてきてな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
村娘(なるほど…で、こうすればこの魔法は成功するのね)
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