76: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:04:39.90 ID:tyHAVLhO0
見習い「そんなの、ひどすぎますっ!!」
師匠の話を聞いた私は涙を堪えるのに必死だった。
どうしてだか、自分が体験したかのように感情移入してしまって、心に刺さって。
魔女「歴史は苦手か?魔道士の名はばっちり、500年前の極悪人として名が残されているぞ」
見習い「あまりにも理不尽です…」グスッ
魔女「そうだな――私もそう思ったな」フッ
師匠は皮肉な笑みを浮かべる。
魔女「それをバネに、私も理不尽な力を得てやった。だがその頃には、魔道士を死に追いやった奴らには寿命がきてたしな。復讐もできなかった」
魔女「理不尽な力を得ても、死んだ者を蘇らせることもできん。死んだ者の魂は死の世界へ行ってしまうからな」
魔女「なら私ができることは1つ――長く生きることだ」
見習い「つまり…」
魔女「転生した魔道士に会うこと――それが私の生きる目的であり、願いだった」
師匠はそう言って星空を見上げた。
魔女「まぁ、その願い自体は叶ってしまったのだがな」
見習い「!?」
一瞬何のことだかわからなかった。
だけど――ここ数日の師匠の様子を見て、すぐに何のことだかわかった。
見習い「もしかして…死神さんが?」
魔女「正解。優秀だな」パチパチ
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