86: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:09:59.06 ID:tyHAVLhO0
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見習い「…ふぅ」
そろそろ寒くなってきた時期、洗濯する手が冷えて仕方がない。
とはいっても、自分1人分だけの洗濯はそんなに大変ではないのだけれど。
見習い(すぐ終わっちゃったなぁ)
師匠がいなくなってからも、身寄りのない私はこの家に住み続けていた。
あの流れ星が流れ終わった後、私は懸命に師匠を探した。だけど見つからなかった。どこかにあるはずの、亡骸自体も。
見習い(頭ではわかってるんだけどね…待っていても無駄だって)
だけど待っていたかった。
ここを離れてしまえば、もう会うことができないような気がして。
待つ――誰を?
見習い(帰ってこないかなぁ、何事も無かったかのように。なんて無理な話か…)
「ただいま」
見習い「!?」
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