1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:49:44.81 ID:T13NHdLK0
(注)ごちうさの千夜シャロSSです。一応ガチです。
一部過去話があり、作者の想像で書いてます。
それでも大丈夫だという方はどうぞよろしくお願い致します。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:51:17.20 ID:T13NHdLK0
私とシャロちゃんは小さい頃からの幼馴染み。
シャロちゃんの両親はほとんど出稼ぎに出ていて、遊ぶにしても、ご飯を食べるにしても、お風呂に入るにしても、寝る時もずっと一緒だった。
中学校に入学してからはたまにしか一緒に寝ることもなくてちょっと寂しかったけど…
それでもこんな私の傍を離れずにどんな時も一緒にいてくれた。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:52:11.95 ID:T13NHdLK0
シャロちゃんといるのはいつも楽しい。
誰かの前で「シャロちゃんったらね〜」ってからかうと恥ずかしそうに「そんなこと人の前で言うなバカ〜!!」って焦ったり、怖い話をするとブルブル震えたり…
からかうと面白いし怖がりだったりするし、さらには誉めたりすると「ふん…」って言ってホントは嬉しいのに素直じゃない所もあるけど、いつもそんな私に「しょうがないわね、千夜は」って言ったりして笑顔を見せてくれた。
そんなシャロちゃんを見ると、私も嬉しくなる。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:52:51.40 ID:T13NHdLK0
シャロ「千夜」
千夜「どうしたの?シャロちゃん」
シャロ「ちょっと…話があるんだけど…私の家に来てもらっていい?」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:53:55.60 ID:T13NHdLK0
いつも来ているシャロちゃんの家、シャロちゃんの部屋で私たちは向かい合って座る。
いつものような楽しい雰囲気じゃなくて…ちょっと空気が重い。
千夜「それで…話って何?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:54:49.07 ID:T13NHdLK0
千夜「シャロちゃん、落ち着いて。ゆっくりでいいから…ね?」
シャロ「うん…」モジモジ
今日に限ってどうしたのだろう?
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:55:55.68 ID:T13NHdLK0
千夜「…コーヒーでも飲む?」
シャロちゃんはコーヒーを飲むと何故かカフェイン酔いをするという大人が飲むお酒のようにアルコール酔いに似た状態になる。
シャロちゃんの場合は普段とは全然違う明るくて素直な感じになって色んな人に絡むのだけど…それで本音を引き出そう。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:56:49.46 ID:T13NHdLK0
シャロ「自分の口で言うから…ちゃんと言うから…だから…聞いて?千夜…」
千夜「う…うん」
シャロ「あのね…私…千夜のことが…好き…なの…///」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:57:34.63 ID:T13NHdLK0
それはきっと恋人としての…『好き』
シャロちゃんのことなら、分かっているつもり。
シャロちゃんのことだから…相当思い悩んで告白したのだなって分かる。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:00:13.14 ID:T13NHdLK0
でもごめんね…シャロちゃん。
その次の言葉は…聞けない。
千夜「うん、知ってるわ。だって…幼馴染みなんだもの。」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:01:02.22 ID:T13NHdLK0
シャロ「う、うん…そうよね…はは、改めて言うことじゃないわよね…」
ごめんね…シャロちゃん。
私のために辛い思いをさせて。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:01:57.91 ID:T13NHdLK0
一緒にいた中学校を卒業して、高校に入学する一週間くらい前に「記念にシャロちゃんと一緒に写真を撮りましょ」ってお母さんが言うから写真を撮ることになった。
シャロちゃんを呼んで二人で並んで…シャロちゃんは「高校にもなると何だか恥ずかしいわね…」って言ってたけど。
千夜母「じゃあ、撮るわよ?はい、チーズ!!」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:03:02.37 ID:T13NHdLK0
千夜母「うーん…千夜の表情が何だか固いわね…どうしたの?」
シャロ「あ、ホントだ。何かあった?」
そう言って顔を除きこむシャロちゃんの表情は何だか心配そう。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:04:16.82 ID:T13NHdLK0
友達が出来るかどうかよりも…シャロちゃんのことが心配だった。
シャロちゃんの家は高校に入学するほどの学費は残っていなくて、だから高校は特待生で入ると学費が免除出来る私とは別の高校を受験して、猛勉強して見事合格した。
私はもちろん嬉しかったけど、シャロちゃんの行く学校はエリートのお嬢様ばっかりで…シャロちゃん自身が潰れないかとても不安だった。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:05:07.43 ID:T13NHdLK0
小さい頃からお揃いの前髪とか、二人で一緒に買ったアクセサリーとかつけたり、服を交換したりして楽しかったのに…
シャロちゃんの家庭の事情とはいえいつも一緒だったシャロちゃんとは違う学校に進んで…楽しかった思い出がなくなりそうに感じてしまい…
悲しくて…
そして、シャロちゃんのあの時の告白が頭をよぎって…
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:05:59.39 ID:T13NHdLK0
千夜母「ねえ千夜、シャロちゃん、せっかくだしもう一枚撮りなおす?」
シャロ「私はいいですけど…千夜は?」
千夜「私は…」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:06:35.10 ID:T13NHdLK0
そして、高校に入学する前日に私はココアちゃんと出会い、ココアちゃんと同じクラスになった。
最初に出会った時は入学式の日を1日勘違いしたりして面白い子だなって思ったけど、同じクラスになってさらに彼女のことを知ることが出来た。
ココアちゃんは素直で明るくて言いたいことははっきりというような優しい女の子。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:07:26.57 ID:T13NHdLK0
シャロちゃんの言っていた通り、すぐ友達が出来て、少し嬉しくなる。
そして、シャロちゃんも帰り道に通行の邪魔をしている不良野良うさぎを目の前にして、怖くて通れなかった所を偶然同じ学校の先輩のリゼちゃんが通りかかって追い払ってくれた時に知り合い、交流を深めていた。
昔から私のペットのあんこによく襲われて、うさぎが苦手なシャロちゃんにとってはリゼちゃんは格好良かったのかよくリゼちゃんの話をしてくれた。特に「家のことはリゼ先輩には絶対に内緒よ!!」って言ってたけど。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:08:09.02 ID:T13NHdLK0
シャロちゃんもリゼちゃんと出会って毎日楽しそうで私も安心していた。
あと、シャロちゃんの家にはほとんどお金がないからバイトをするって言ってたけど、
私が働いている甘兎庵を勧めたら「いやよ!!あんたの所にはあいつがいるでしょ!!何回襲われたことか…」
って言って断って…
20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:08:49.86 ID:T13NHdLK0
そして今も、こうして図書館に来てお互いに勉強しながら話をしている。
それは今でも変わらない光景。
ココアちゃんとチノちゃんも私たちと一緒に図書館に来て勉強してたけど、ココアちゃんが「私たちチノちゃんの本探しに行ってくるね」と言ってチノちゃんと一緒に探しに行ったあと、シャロちゃんが口を開いた。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:10:14.75 ID:T13NHdLK0
シャロ「最近、学校はどう?」
千夜「毎日楽しくやっていけてるわ。ココアちゃんもいるし」
シャロ「そう。入学する前は友達出来るか不安だって泣き言言ってたのにね」
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