2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:51:17.20 ID:T13NHdLK0
私とシャロちゃんは小さい頃からの幼馴染み。
シャロちゃんの両親はほとんど出稼ぎに出ていて、遊ぶにしても、ご飯を食べるにしても、お風呂に入るにしても、寝る時もずっと一緒だった。
中学校に入学してからはたまにしか一緒に寝ることもなくてちょっと寂しかったけど…
それでもこんな私の傍を離れずにどんな時も一緒にいてくれた。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:52:11.95 ID:T13NHdLK0
シャロちゃんといるのはいつも楽しい。
誰かの前で「シャロちゃんったらね〜」ってからかうと恥ずかしそうに「そんなこと人の前で言うなバカ〜!!」って焦ったり、怖い話をするとブルブル震えたり…
からかうと面白いし怖がりだったりするし、さらには誉めたりすると「ふん…」って言ってホントは嬉しいのに素直じゃない所もあるけど、いつもそんな私に「しょうがないわね、千夜は」って言ったりして笑顔を見せてくれた。
そんなシャロちゃんを見ると、私も嬉しくなる。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:52:51.40 ID:T13NHdLK0
シャロ「千夜」
千夜「どうしたの?シャロちゃん」
シャロ「ちょっと…話があるんだけど…私の家に来てもらっていい?」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:53:55.60 ID:T13NHdLK0
いつも来ているシャロちゃんの家、シャロちゃんの部屋で私たちは向かい合って座る。
いつものような楽しい雰囲気じゃなくて…ちょっと空気が重い。
千夜「それで…話って何?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:54:49.07 ID:T13NHdLK0
千夜「シャロちゃん、落ち着いて。ゆっくりでいいから…ね?」
シャロ「うん…」モジモジ
今日に限ってどうしたのだろう?
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:55:55.68 ID:T13NHdLK0
千夜「…コーヒーでも飲む?」
シャロちゃんはコーヒーを飲むと何故かカフェイン酔いをするという大人が飲むお酒のようにアルコール酔いに似た状態になる。
シャロちゃんの場合は普段とは全然違う明るくて素直な感じになって色んな人に絡むのだけど…それで本音を引き出そう。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:56:49.46 ID:T13NHdLK0
シャロ「自分の口で言うから…ちゃんと言うから…だから…聞いて?千夜…」
千夜「う…うん」
シャロ「あのね…私…千夜のことが…好き…なの…///」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 19:57:34.63 ID:T13NHdLK0
それはきっと恋人としての…『好き』
シャロちゃんのことなら、分かっているつもり。
シャロちゃんのことだから…相当思い悩んで告白したのだなって分かる。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:00:13.14 ID:T13NHdLK0
でもごめんね…シャロちゃん。
その次の言葉は…聞けない。
千夜「うん、知ってるわ。だって…幼馴染みなんだもの。」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/13(月) 20:01:02.22 ID:T13NHdLK0
シャロ「う、うん…そうよね…はは、改めて言うことじゃないわよね…」
ごめんね…シャロちゃん。
私のために辛い思いをさせて。
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