過去ログ - 加蓮「奈緒と二人きりの夜」
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16: ◆bPWJt/siiU[saga]
2015/04/13(月) 22:13:30.92 ID:MisAf/7M0
「……あ、あれ?」

「目が覚めたか…もう大丈夫か?」

目が覚めると奈緒がこっちを見つめていた。窓の外が明るい。

「…えっと、体調は悪くないけど」

とりあえず夢じゃなかったのかを確認…するまでもなかった。大事に何枚もの毛布にくるまれてはいるけど、殆ど裸。

……何故かブラだけはつけてあるけど、奈緒の趣味なのかな。脱がしたのも最後だったし……多分着せられなかっただけだとは思うけど。

「私…寝ちゃったの?」

質問しただけなのに、奈緒がものすごい勢いで土下座した。

「本当にゴメン!!疲れてたのに無茶させて…」

「い、いや…あれは私の体力が…無くなっちゃったから…」

「でも、あたしが加蓮のこと無理にイかせたから…!」

「ど、同意の上だから大丈夫だよ…?」

「でも……!」

「倒れたってよりは眠気が酷くて寝ちゃっただけだし、そこまで心配しないでよ……ていうか、最初にやろうって言ったのは私だよ?」

「そうだけどさぁ……納得できないって言うか…」

「もう大丈夫だから、今度はあまり疲れてない時に、ね?過保護なのは奈緒のちょっと悪い所だよ」

「いいのか?あ、あたし、その……次も…興奮して色々やっちゃうかも…」

「いいよ。私、奈緒に気持ちよくして貰うの嫌じゃなかったし…流石にいつもと違うとは思ったけど…奈緒は奈緒だもんね」

「…ありがと」

私の言葉を聞いて、やっと奈緒は安心してくれた。

「あ、でも今度は奈緒と一緒に気持ちよくなりたいなー……一緒にイきたかったのにぃ…」

「わ…わかった、考えとく」

「約束だよ!?ホントに寂しかったんだからね!」

「わかったから!頑張るから!考えておくから!」

私を完全に支配してた夜の奈緒も好きだけど、やっぱりいつもの奈緒も可愛い。

「…なーおっ」

「な……なんだよ?」

「可愛い奈緒も、かっこいい奈緒も、エッチな奈緒も…大好きだよ。だから何をされても、大丈夫」

「……それ、本気で言ってるのかよ」

「私は、本気だよ?」

「あ………ありがとう」

『あたしもだよ』と言わない奈緒に、私は優しくキスをした。

……奈緒が帰った後、胸のちょっと見づらい位置にキスマークが残っているのを発見したのはまた別の話。


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