過去ログ - 後輩(25歳)「もしかして、先輩……ですか?」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/04/13(月) 22:51:05.83 ID:KyklX5hv0
後輩「やっぱり!高校の時以来ですね」

後輩「どうですか先輩、もしお時間ありましたら、私とお茶でもいかがですか?」

後輩「本当ですか!やった!え?まだ何も言ってない?いいじゃないですかそんなこと」

後輩「じゃあそこの喫茶店にでも入りましょう。ね!ね!」グイグイ

チリンチリン

後輩「う〜ん美味しい」

後輩「ここのコーヒーは絶品ですね」

後輩「で、先輩最近どうなんですか?」

後輩「何ですかそのぽかんとした顔は。仕事ですよ、仕事」

後輩「え?私ですか?まあぼちぼちって感じですね。最近やっと慣れてきた感じです」

後輩「まあ私は親の会社を継いだだけですからね。人生いーじーもーどってやつです」

後輩「いやー本当に良かったですよ。私、ろくな大学に受からなかったですから、本当に就職先なんて無かったですもん」

後輩「あ、高校も大学も卒業はしましたよ。先輩のお陰です。その節はどうもありがとうございました」ペコリ

後輩「って、そんなことはどうでも良いんですよ!先輩、先輩はどうなんですか?」

後輩「何せ東京の国立大学に入学したんですからね。偏差値低めの我が校始まって以来の秀才ですから先輩は。進路の先生もずーっと先輩の話ばっかりしてましたよ」

後輩「そんなことないって、そんなことありますよ〜。で、で、どうなんですか?一流商社に入られた秀才な先輩は」

後輩「きっと先輩のことだから、ばりばり出世してるんですよね?いいなあ先輩……って先輩?」

後輩「せ、先輩?な、何で泣くんですか。ちょ、ちょっと!わ、私何か言いましたか?せ、先輩?」

後輩「せ、先輩……?」

後輩「え……クビ?」

後輩「先輩……クビになっちゃったんですか?」

後輩「な、何で先輩が……?」

後輩「上司の不正を被らされた!?」

後輩「な、何で先輩がそんな、先輩がそんなことするわけないじゃないですか!」

後輩「誰か分かってくれる人はいなかったんですか?」

後輩「そ、そんな……先輩が横領なんて……そんな悪いことできるわけないじゃないですか……」

後輩「そうですか先輩……それは災難でしたね……」

後輩「でも大丈夫先輩!皆が信じてくれなくても、私は信じてますから!」

後輩「先輩がそんな悪いこと出来るはず無いですもん!」

後輩「な、何ですかその顔は……」

後輩「え?何で笑ってるんですか?」

後輩「元気出た?そ、そうですか……私の笑顔で元気に……えへへへ」

後輩「って、先輩これからどうするんですか!?」

後輩「どうせ、先輩のことだから貯金とかしてないでしょう」

後輩「はあ……やっぱりですか」

後輩「え?家も無い?」

後輩「社宅だから追い出されちゃったんですか……え、じゃあ先輩どこに住んでたんですか?」

後輩「ね、ネカフェ……」

後輩「はぁ……我が母校始まって以来の秀才がまさかネカフェ難民だなんて……」

後輩「じゃあ先輩。住所が無くちゃ再就職も出来ないですよね?」

後輩「先輩のご実家って確か……」

後輩「ですよね……先輩事故でご家族を亡くされて天涯孤独の身ですもんね……」

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/13(月) 22:51:53.17 ID:KyklX5hv0
後輩「先輩、お金って後どのくらい……」

後輩「え?もう一銭もない?」

後輩「え?コーヒー代ですか?そのくらいは別に私が出しますから良いですよ。そんなことより」
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2015/04/13(月) 22:58:40.30 ID:z5w9DMXS0
続きはよ


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