20:チビ、デブ、ハゲ[saga]
2015/04/15(水) 22:50:16.43 ID:0Yqyui5Eo
さて、どうですかとは、きっと、いや間違いなくその容姿についてだろう。
なんと答えたものかと迷ったが、とりあえず持ち前の素直さを発揮することにした。
ええと、前は白磁の壺ような肌だったけど、今は弥生土器、いや肌が荒れてるから例えるなら縄文土器のような肌だね。
つっかえながらそう言った僕に、彼女はなんとも言えない表情を見せた。
「じゃあ、この髪はどうですか?」
そうだね、髪については僕の家系は父も祖父もそのまたご先祖も禿げているから、あと何十年かしたら僕も禿げ上がって、お似合いのハゲ夫婦になれるんじゃないかな。
それを聞いた彼女はますます複雑な表情を見せた後、ついには眉間に軽く握った拳を当てて俯いてしまった。
そのままなにも言わず俯いたまま肩を震わせていた彼女は、やがて「お願いします」と呟いた。
何を、と僕が問いかけると「お付き合い」と彼女が答えて、僕と彼女は付き合うこととなった。
28Res/13.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。