113: ◆GoPzFNH1CI[saga]
2015/04/19(日) 23:03:14.06 ID:JNlLA77p0
…………
鳳翔『ふー、夜風が気持ちいいですね』
提督『……そう、ですね』
鳳翔『ところで、お話って?』
提督『……貴女が来てくれて、もう随分経ちますね』
鳳翔『ええ、そうですね。あの頃とは比べ物にならないくらい、ここも賑やかになりましたね』
鳳翔『私の娘とも再会できたことも、改めて感謝しています』
提督『……良いんですよ、感謝なんて……私は貴女が喜ぶ顔を見られるのが、一番幸せなんです』
鳳翔『て、提督? そんな言い方されますと、まるで、その……』
提督『鳳翔さん……いえ、鳳翔』
鳳翔『は、はいっ!』
提督『貴女に、これを受け取ってほしいんです』
鳳翔『……これ、って……最初に1つだけ支給される指輪じゃ……』
提督『ええ』
鳳翔『な、なぜ私なんでしょうか? 私を強化しても、戦力的には』
提督『もっと戦力を強化したければ、新しく用意すればいいんです……でも、最初の1つは、私が一番愛するひとに渡したかった』
鳳翔『……』
提督『貴女を愛しています、鳳翔』
鳳翔『……提督……』
提督『鎮守府の家事を率先して引き受けて、毎日遅くまで働く姿。小さい子たちの面倒を見て、慕われている姿。
時には弓を取って、勇ましく闘う姿。……何時しか、すべて愛おしく思うようになりました』
提督『娘同然の空母たちの無事を、いつも祈っていることも』
鳳翔『……』
提督『鳳翔、もう二度と、貴女とあの子たちを離ればなれにはしません。私が必ず貴女を、貴女たちを守ります』
提督『……私を信じて……共に、歩んで頂けませんか、鳳翔』
鳳翔『……提督……わたし……わたしは……』
…………
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