148: ◆GoPzFNH1CI[saga]
2015/04/21(火) 15:18:37.55 ID:/Pn5tmYd0
鳳翔「そういえば、私が目覚めたときに言われたことですが……」
提督「あれか……野暮なことを聞いてすまなかったね」
鳳翔「いえ、そうではなくて……ただ、何故いきなり聞かれたのかな、と」
提督「言葉通りの意味だよ。私は君たちを指揮するに相応しいのか、少し考える所があって……いや、もう大丈夫だぞ?」
鳳翔「ふふ、そうでなくては困りますよ」
提督「……なあ、もし……もしもの話なんだが」
鳳翔「はい?」
提督「これからの戦争で、あの子たちが……その、沈むことがあったら……」
鳳翔「……」
提督「……いや、すまない。碌でもないことだ、忘れ――」
鳳翔「その時は、私も艦娘としての責務を果たすだけです」
提督「鳳翔?」
鳳翔「結局、私たちは過去から逃れることは出来ませんから。……未来に夢を託して、進み続けるしかないんです」
提督「……」
鳳翔「二度と離ればなれにしないという約束、私はとてもうれしかったんです。あなたがそれを守り続ける覚悟も、感じているつもりです」
鳳翔「ですから、それが破られる時は……最早私たちには、抗いようのない運命に囚われているのではないかと思います」
鳳翔「もちろん、そんなことにはならないと信じておりますが、ね。ふふっ」
提督「鳳翔……」
鳳翔「これから時々、弱音を吐いたり、不安になることもあると思います」
鳳翔「でも、私にはあの子たちが……何より、頼りになるひとがいますから」
提督「……ああ、任せてくれ、鳳翔」
鳳翔「ふふ、だから、大事にしてください。約束も、あの子たちも……私も、ですよ?」
鳳翔「……ね、あなた!」
完
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