過去ログ - 【ミリマスSS】 歩「candy」
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17:名無しNIPPER
2015/04/15(水) 01:26:12.72 ID:T/UAGOxx0
杏のところのプロデューサーさんに練習を数十分見てもらったところで、スタジオを借りてから1時間になったから、一旦スタジオから出て、杏と会っていた自販機コーナーに行くことになった。
武内P「…ここで、双葉さんと舞浜さんが話をされていたのですか?」
歩「は、はい!」
武内P「そうでしたか…」
そう言って、プロデューサーさんは自販機でスポーツドリンクを買って、アタシに渡してくれた。
武内P「練習、お疲れ様でした。よろしければ、どうぞ」
歩「あ、ありがとうございます!」
実は持ってきた特製ドリンクがあったけど、流石にそれを言ったら悪いし…いただいておこう。しっかりと冷えたスポーツドリンクが、火照った体に染み渡る。
武内P「パフォーマンス、素晴らしかったです。」
歩「…ありがとうございます。」
武内P「………満足は、されてない様ですね」
歩「………はい。」
全くその通りだ。
その言葉を聞いて、プロデューサーさんは考え込むように黙ってしまった。その間、ただただ静かに時間が流れていく。
どれだけ経ったか分からないけど、しばらくして顔を上げてからこちらを見る。
武内P「舞浜さんの、常に上を目指す姿勢本当に素晴らしいと思います。………しかし、今の舞浜さんは逆に、それに気を取られ過ぎているのではないでしょうか?」
歩「どういう事ですか?」
武内P「今度765プロで行われるライブはかなり大規模で、それを意識して自分のパフォーマンスを磨くのは決して悪いことではありませんが…それ以上に大切なのは、『舞浜さんのパフォーマンス』です。」
歩「………」
武内P「……ライブに来て下さるファンのために、今の舞浜さんの魅力を見せて差し上げては如何でしょうか?」
歩「『今のアタシの魅力』…」
武内P「ファンの皆さんが望むものを見せることは、上を目指すことを諦めることではないと、私は思います。」
歩「……………難しいな〜」
武内P「………すみません、上手く説明することが出来ず…」
歩「……いや、すごく参考になりました。後は、アタシ自身で考えます。」
武内P「そうですか。…頑張ってください。」
歩「…はい!」
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