過去ログ - めだかと善吉の千夜一夜物語
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/04/15(水) 02:03:11.22 ID:oFYPZjWj0
「じゃあ、俺は帰らせてもらうぜ。今日は古賀ちゃんと一緒に遊ぶ約束なんだ」

古賀いたみ。験体名、『骨折り指切り(ベストペイン)』。
普通で凡庸な自分を嫌い、最高の自分(いたみ)を求める異常の持ち主。
名瀬師匠の改造の痛みに耐え
十三組の十三人で最高クラスの戦闘力を持つようになった、
名瀬師匠が自分のポリシーを捨ててまでも守った親友だ。
どっちつかずの名瀬であっても古賀先輩の味方であることだけは間違いはない。

「最近、人吉と遊びすぎて、
古賀ちゃんがちょっと拗ねているからな。ご機嫌を取ってくるぜ。
いやあ、人吉と古賀ちゃん、両方相手をしてやらなくちゃならないのに、
身体がひとつしかないから心が痛いぜ。
俺の心はいつも痛みとともにあるってな」

明らかにご機嫌な様子で名瀬師匠は立ち去っていった。

「僕は球磨川禊率いる『裸エプロン同盟』の偵察に行ってこよう。
奴らに勝負の邪魔をさせないことで『大嘘憑き』を復活させてしまった償いをさせてもらう」

宗像先輩がものすごいスピードで姿を消す。
殺人衝動の異常性は失ったものの、暗器を使うために鍛え上げた身体能力はいまだに残っている。

「あたしは、これから選挙管理委員会に根回しをしてきます。
安心院さん、ひとつだけ言っておきますよ。
仲間でも駒でも何でもいいんですけど、
どのプレイヤーと対峙しているのかだけは明確にしておいたほうがいいですよ。
対戦ゲームは独楽と違って、独りで楽しむことなんてできやしないんですから」

不知火はそう言い残して、さっさと立ち去ってしまう。

「あ、待って。不知火さん。安心院さん、善吉くん。失礼します」

江迎も一礼して不知火の後を追う。

「やれやれ、僕に対してゲームについて語るとはさすが不知火ちゃん。
感心したぜ(安心院さんなのに)。
だが、不知火ちゃんにしてはやや的を外しているな。
僕はプレイヤーじゃない。これは黒神めだかと人吉くんの勝負だよ」



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