過去ログ - 岡崎泰葉「私は、アイドル」
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14: ◆XmxU5oRmnc
2015/04/16(木) 16:23:09.50 ID:dpPJnMuC0

「……ふぅ」

 横を見ると、Pと名乗った男性が息を吐いていた。
 私のマネージャーさんと同年代くらいだろうか。
 私と同じ346プロの所属ではあるが、彼はアイドル部(私は一応モデル部に所属している。さらに正確に言えば、彼はアイドル部と言うよりはアイドルプロデュース部とでも言うべき部署に所属している)なので、見たことは何度かあっても、面識はあまりない。
 その様子を見ると、彼がずっと気を張り詰めていたことは明白だった。私は彼が何をしたかわかっていた。

「……少し、聞いてもいいですか?」

 でも、不思議だった。

 私を助けても、何のメリットもないはずなのに。

 それなのに、どうして危険を侵したのか。

 あの人がやったことはセクハラと言えなくもないけれど、それほどいやらしいセクハラとは言えない。見るに堪えない、というほどではなかったはずだ。

 だから、彼の行動は解せない。

 346プロのプロデューサー。彼は何度か見たことがあった。
 私が見る限り、彼はアイドルと非常に良い信頼関係を築いている。
 アイドルのことが大切で大切で仕方ないという様子だった。
 もしあれが演技だったとすれば、彼は私以上の役者となれるだろう。
 それくらいに心からアイドルのことを大切に思っている。

 でも、それなら尚更彼がしたことは解せないのだ。



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