32: ◆XmxU5oRmnc
2015/04/16(木) 16:48:29.32 ID:dpPJnMuC0
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数日後。
私はまた346カフェに来ていた。今度は彼が先に到着していた。
「おはようございます」
「ああ、おはよう、岡崎さん」
私は席に着き、彼の顔を見る。
「用件は、なんですか?」
「……その顔。そうか、もう、聞いているのか」
プロデューサーは言った。私は驚いたりしない。わかっていると思っていたから。
「じゃあ、率直に言おう。岡崎泰葉さん。君をアイドルにスカウトしたい」
「……それは、部署の異動、ということですよね」
「そうだ。既に各所の了解はとっている。答えは一つ。『岡崎泰葉に任せる』というものだ。君がしたいようにしろ、ということだった。だから、俺は君をスカウトしようと思ったんだ。ここに入った頃から、君のことをアイドルにしたいと思っていたからね」
「えっ」
それに関しては初耳だったので、思わず声が出てしまった。
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