過去ログ - 恭子「宮永を監禁してもうた……」
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143:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 21:48:13.91 ID:G0KFJGpo0
近寄ってくる恭子の顔。
髪を撫でてくるその表情は酷く切なげで、咲の心を締め付けた。

離れていく恭子の手にほんの少し淋しさを感じながら、
それでも咲はこれ以上相手の顔を見てはいけない気がして
ゆっくりと視線をずらした。

さっき見た恭子の表情。
そこには性欲なんて微塵も感じないように見えた。

咲は開けた瞳を室内に泳がせたまま、
恭子が自分に服を着せてくれているのを感じていた。

咲(この人、本当に私のこと好きなのかな……)


恭子「さっ、寝るか……」

そう言って恭子がベッドを降りた。

咲「……はい……」


やがて室内に再び静寂が広がった。
しかし咲の瞳は開かれたまま。

満足した体とは裏腹に、心には空虚な穴が開いたようだった。

定期的に繰り返される瞬き以外に目が閉じられることはなく、
カーテンの隙間から朝日が差し込むまで咲は起きていた。

静かに寝息を立て、下で寝ている恭子の横顔を見ながら。
咲は眠れない理由すら考えずに、
ただただ見つめているだけだった。


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