過去ログ - 恭子「宮永を監禁してもうた……」
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152:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 22:07:53.13 ID:G0KFJGpo0
恭子「すまんかったな。長いこと一人にしてしもうて」

済まなそうに苦笑しながら恭子が駆け寄ってきた。

咲「お……遅いですよ!」

ほっとした咲は思わず大きな声を出す。
恭子はさしてそれを気にする素振りもなく近づいてきた。
そして咲の額に冷たい缶をぴたりと当てた。

恭子「ほら、宮永の好きなお茶や。公園の自販機売り切れててん。せやからちょっと遠出してもうたわ」

堪忍な、と言いながら恭子が咲の隣に座る。
額には玉の汗が光っている。

咲(そんなの見せられちゃ、文句も言えないじゃない)

お茶の缶を受け取った咲は「どうも」と照れくさそうにお礼を言う。
それに笑顔で返してくれた恭子に安堵し、ほうと息を吐いた。

咲(置いていかれたんじゃなかったんだ……)

何故か安心している自分に咲は気付かないまま。
真夏のきつい日差しの中、二人にとって心地良い時間が過ぎていった。


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