過去ログ - 恭子「宮永を監禁してもうた……」
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178:名無しNIPPER[saga]
2015/06/21(日) 18:50:35.94 ID:5ACXQpKo0
干からびた寿司をビニール袋に詰め終わり、
恭子はゆっくりと立ち上がる。
恭子(これで良かったのかもしれへんな……)
どうせずっとここに置いておけるわけもない。
夏休みが終われば学校も始まる。
良い思い出の沢山できた、充実した夏休み。
恭子(そう思わせてもらっても……ええやろうか……)
ぽたり、ぽたりと床に雫が落ちていく。
頬を伝う涙は止まらない。
静かに更けていく夜のとばりのなか。
恭子はゆっくりとベッドに横になった。
もう何もする気が起こらない・・・
2週間ぶりに横たわった自分のベッドは、何だか他人のものの様だった。
柔らかく冷たい布団から、
咲の匂いが俄かに鼻孔を擽る。
もう動く事も面倒で、呼吸する事さえ面倒だった。
何もしたくない。何も考えない。
一人になったこの部屋では、きっと何をしても
楽しくは感じられないだろうから・・・
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