過去ログ - 恭子「宮永を監禁してもうた……」
↓ 1- 覧 板 20
179:名無しNIPPER[saga]
2015/06/21(日) 18:54:14.42 ID:5ACXQpKo0
――――――――――――
――――――――
――――
漫「先輩、また食べてないんですね……」
鼓膜を震わす声の主に視線も向けず、
恭子はベッドに横になったまま。
漫「明日は夏休みの最終日なのに……こんな状態で学校に通えるんでしょうか」
全く手の付けられていない食事を見つめて
漫はため息を吐いた。
咲がいなくなった日から3日がたとうとしている。
その間、恭子はただ生きているだけだった。
漫が恭子の家を訪ねてきた時は
蒸し風呂の様になっていた家の廊下で恭子が倒れていた。
熱に浮かされた様に、咲の名を繰り返し呼ぶ恭子。
漫はそんな先輩を放っておく事などできなかった。
たとえそれが、自分を振った相手でも。
漫「先輩……何か食べないと身体が持ちませんよ……」
心配げに向けられた視線。
それでも恭子は動かない。
漫はグラスを恭子の唇に押し当て、
強制的に水を飲ませた。
滅多に瞬きさえしない瞳。
何も考えてなさそうな空虚なそれは生気を感じられない。
漫「明日また、来ますから」
寂しい声音で呟いた漫は部屋の扉を閉めた。
193Res/100.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。