過去ログ - 恭子「宮永を監禁してもうた……」
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179:名無しNIPPER[saga]
2015/06/21(日) 18:54:14.42 ID:5ACXQpKo0

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漫「先輩、また食べてないんですね……」

鼓膜を震わす声の主に視線も向けず、
恭子はベッドに横になったまま。

漫「明日は夏休みの最終日なのに……こんな状態で学校に通えるんでしょうか」

全く手の付けられていない食事を見つめて
漫はため息を吐いた。




咲がいなくなった日から3日がたとうとしている。
その間、恭子はただ生きているだけだった。

漫が恭子の家を訪ねてきた時は
蒸し風呂の様になっていた家の廊下で恭子が倒れていた。

熱に浮かされた様に、咲の名を繰り返し呼ぶ恭子。

漫はそんな先輩を放っておく事などできなかった。
たとえそれが、自分を振った相手でも。

漫「先輩……何か食べないと身体が持ちませんよ……」

心配げに向けられた視線。
それでも恭子は動かない。

漫はグラスを恭子の唇に押し当て、
強制的に水を飲ませた。

滅多に瞬きさえしない瞳。
何も考えてなさそうな空虚なそれは生気を感じられない。

漫「明日また、来ますから」

寂しい声音で呟いた漫は部屋の扉を閉めた。


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