25: ◆ZFgfLAc.nk[saga]
2015/05/22(金) 02:16:02.04 ID:6w4ljpx00
その瞬間
自分に飛び掛る零戦から浮かび上がる二つの影を、如月は見た。
一つはモノトーンで構成されたUFOのような、見飽きた物体。
もう一つは大きな星の印がある飛行機のような、見慣れない物。
その二つの影はただ飛んでいるだけなのに
如月の脳と心臓を、確実に、激しく揺さぶった。
「ひっ!」
乱れた電気信号と血流が身体の動きを阻害する。
それは零戦からして見れば、好機以外の何者でもない。
零戦は動きの止まった如月に訓練用爆弾を投げ込んだ。
搭乗していた妖精は一瞬心に引っかかるものを感じたが、その事について考えるのを放棄した。
背中から爆音が聞こえて来た時には、
彼の頭の中には自分の空母に帰る事と昼飯の事しかなかった。
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