過去ログ - 八幡「メガネにするか、コンタクトにするか」
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169:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:55:22.67 ID:JNu8HFHao
「譲れないものだってあるだろ。お前は相手に何を求める」

「求めるか。あえて言うなら理解を求めるのだろう。もしくは期待かもしれんな」

「……そうだな」
以下略



170:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:55:50.55 ID:JNu8HFHao
その日は材木座家に世話になった。部屋はテレビで見るようなオタ部屋を想像したが、そんなことは無く影響を受けたと思われるラノベのポスターがあるくらいだ。ポスターも中世のファンタジー物や、三国志に戦国時代と様々なジャンルだが歴史者が好きなのはわかった。

「日本史に寄ってるかと思ったがそうでもないんだな」

「面白いものは面白い。それだけだ」
以下略



171:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:56:16.68 ID:JNu8HFHao
翌日は昼過ぎに自宅へ帰った。小町対策としてアイスを買っておけば溜飲は下がるだろう。そう言えば携帯は電源を切ったままだ。無くても気にならない電話の電源を入れるとメールが8件に、留守番電話が5件の文字が見える。

メールには最初は由比ヶ浜の言い分もあったが徐々にしおらしくなっていったらしい。空気を読むいつものキャラになっていた。留守電も同じようなものだ。

面倒くせえなと思っていると、勢い良く部屋のドアが開く。
以下略



172:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:56:42.83 ID:JNu8HFHao
「昨日は言い過ぎた。悪かったな」

「小町を思って言ってくれてるのはわかってるつもりだけど、イライラしてたから私もごめんね!」

俺が歩み寄れば小町も向き合ってくれる。他の兄妹のことは知らないが、今までもこれからもそうやっていければと思う。たった二人の兄妹だからな。
以下略



173:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:57:11.95 ID:JNu8HFHao
「小町、こういう時どうすれば良いんだ」

「小町と一緒でしょ!言い過ぎたとか、適当な理由を考えるのなんてお兄ちゃんの専売特許じゃない」

妹は容赦ない。身内には優しくも厳しい。
以下略



174:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:57:38.70 ID:JNu8HFHao
「最後に誘うところで、……ヒッキーどうせ断ると思ったから強引になっちゃったけど……もう少しちゃんと説明すれば良かったかな……」

声が弱々しさから涙声に変わっていく。クラスメイトを泣かせたら来週から学校に行きづらい。そんなことをしたら、三浦あたりから何を言われるかわかったもんじゃない。

しかし、この話を聞いた限りさっき俺から説明させておいて小町のやつ全部知ってたな。なんてやつだ。
以下略



175:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:58:05.14 ID:JNu8HFHao
月曜の放課後、部室にはいつも通り雪ノ下がいつもの定位置に座っていた。

「うす」

「こんにちは比企谷君」
以下略



176:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 20:59:06.85 ID:JNu8HFHao
「素直ねぇ、十分素直だろ」

「あなたが素直なのは自分に対してでしょう。それともちゃんと話せば受けたとでも?」

俺のことだ、間違いなく理由をつけて断るだろう。
以下略



177:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/22(水) 21:05:13.69 ID:JNu8HFHao
以上、[後日談、奉仕部の場合]でした。

最後はイチャイチャ成分ありませんでした。
材木座が別人かなぁと思いましたが、八幡と同じ歳で
こういうこと話せそうなのが他にいませんでした。
以下略



178:名無しNIPPER[sage]
2015/04/22(水) 21:33:36.77 ID:PDlgv+AAO
乙!


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