過去ログ - 八幡「メガネにするか、コンタクトにするか」
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69:1[saga]
2015/04/17(金) 13:48:54.58 ID:s/1pW2mHo
奉仕部に戻ると、生徒会室のやり取りの一部を話す。

雪ノ下は少し無責任な後輩の言動に苛立ちを覚えたようだが、当事者の俺が望まないことがわかると矛を収めてくれた。

「あとは早い方がいいが、いつ話をする機会を作るかだな」
以下略



70:1[saga]
2015/04/17(金) 13:49:23.50 ID:s/1pW2mHo
「まだ私達の話が終わってないわ」

「悪い、そっちはどうだ」

「わかったことは部活動をしているという事ね」
以下略



71:1[saga]
2015/04/17(金) 13:49:52.47 ID:s/1pW2mHo
「その子ならテニスコートで、サーブの練習してるよ」

「そうか、すまん」

「八幡」
以下略



72:1[saga]
2015/04/17(金) 13:50:22.14 ID:s/1pW2mHo
テニスコートには、数人の女子がいた。いわゆるJKってやつだ。

勢いで来た後で大事なことに気付いた。

あの中に入って声をかけるとかどうしたらいいんだ。
以下略



73:1[saga]
2015/04/17(金) 13:51:03.47 ID:s/1pW2mHo
そういうと戸塚は笑顔で俺の後を押す。

「大丈夫だよ、気になる人から声かけられて嬉しくないわけないよ」

そうだな。俺は戸塚から声をかけられる度に全身で喜びをかみしめているぞ。
以下略



74:1[saga]
2015/04/17(金) 13:51:43.35 ID:s/1pW2mHo
戦う前から泣きそうになるとは、あの子意外と策士か。

今度はサーブを打ち終わったタイミングで話しかけると、周りをキョロキョロと見回し、俺に気付くと、一瞥し、再びサーブ練習を開始する。

んー、もう嫌われてんのか。そんなに返事ダメだった?確かに対応は正解じゃないかもしれないけど、もう無理?あ、ヤバイ死にたくなってきた。
以下略



75:1[saga]
2015/04/17(金) 13:52:15.43 ID:s/1pW2mHo
「いや、この前の事なんだけど」

すると、思い出したのか顔が赤くなる。どうしよう可愛い。

「君に言わなきゃいけないことがある。だから聞いてくれ」
以下略



76:1[saga]
2015/04/17(金) 13:52:44.48 ID:s/1pW2mHo
「急遽時間を作ってくれてありがとう。前回キチンと話ができなかったから、改めて聞いてほしい。もし無理であれば戻ってくれ」

「だ、大丈夫です。一回ダメだったのでこれ以上悪くなることはありませんから」

この子はなぜこんなにも凛として立てるんだろう。
以下略



77:1[saga]
2015/04/17(金) 13:53:24.40 ID:s/1pW2mHo
「付き合うことは出来ない。ただ俺はまだ君のことを何も知らない。人となりも性格も長所も短所も」

なんて都合のいい言葉だろう。何も知らない人とは付き合えない。まずはお互いのことを知ろうなど、以前の俺には信じることも語ることもできなかったハズだ。

それが偉そうに人に物を言うとはな。そんな矛盾を感じつつ、多くの知り合いが、仲間が、家族が俺をバックアップした。その事実は信じることができる。
以下略



78:1[saga]
2015/04/17(金) 13:53:51.50 ID:s/1pW2mHo
理解することは、相手を知ること。

かつての俺らは知った気ですれ違い、掛け違った。

気まずさも、後ろめたさも、蟠りも、一度ぶつかって壊れて、最後に少し形を変えて落ち着いた。
以下略



79:1[saga]
2015/04/17(金) 13:54:45.29 ID:s/1pW2mHo
一色との仲は良好のようで、特に心配することはなさそうだ。

一色の方は俺に絡んでくることが増えた。多分後ろめたさから俺に構うようになったと思うのだがこれがしつこい。生徒会の仕事を手伝わされることでうんざりすることも少なくない。

仕事を手伝うときは妙に機嫌がいいが、体のいいオモチャか何かだろうな。その押しの強さを葉山に生かせよ。
以下略



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