過去ログ - お題
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11:名無しNIPPER
2015/04/17(金) 20:00:23.85 ID:G1+uk2jaO
帰宅したら書きます


12:名無しNIPPER[sage]
2015/04/17(金) 21:30:37.00 ID:hAZCob8DO
帰宅(いつとはいってない)


13:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:36:45.74 ID:G1+uk2jaO
例え君が大学生になったとしても、僕と君は結婚できないよ。

「わたしが大学生になったら結婚しようね」と無邪気な顔で話す彼女に、僕はそう告げた。

世の中には様々な場面で、多種多様な壁が立ちはだかることがある。
以下略



14:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:37:23.50 ID:G1+uk2jaO
僕ももちろん、君のことは好きだけどね、世の中にはどうしようもできないことがあるんだよ。

重ねて僕はそう言ったが、やはり彼女には伝わらないようだ。

「はたちは大人なんだよ。大学生はもうはたちでしょ? だからわたしが大学生になったら結婚しようね」
以下略



15:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:37:59.26 ID:G1+uk2jaO
これでようやく子守りも終わりか、などと安堵していると彼女はとんでもないことを言い出した。

「ねえ、おかあさん。わたしが結婚しようねって言ったら、良いよって頷いてくれたよ」

僕は慌てて首を左右に振りつつ、必死に否定する。
以下略



16:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:38:37.12 ID:G1+uk2jaO
「さ、そろそろ帰りましょうか」

母親の言葉に彼女は不満そうだ。

「えー、もっと一緒にいたいよ」
以下略



17:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:39:32.41 ID:G1+uk2jaO
手を振って二人を見送った後、僕は定位置に腰を下ろし、小さくため息をついた。

結婚、ね。

幼い彼女の、幼い言葉だということはわかっている。
以下略



18:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:40:16.88 ID:G1+uk2jaO
大人になるにつれ、皆わかるのだ。

自分には僕なんかよりも、もっとふさわしい相手がいるんだってことを。

でも彼女の純粋な眼差しを見るたびにこうも思うのだ。
以下略



19:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:41:55.93 ID:G1+uk2jaO
それからも彼女は毎週末に僕に会いに来た。

特段何かをするわけでもない。

嬉しそうに話す彼女の声に耳を傾けたり、にらめっこをしたり。
以下略



20:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:42:30.32 ID:G1+uk2jaO
そしてやがて時が経ち、毎週のように僕に会いに来ていたのが月に一度となり、彼女は帰り際に駄々をこねなくなった。

また時が経ち、何ヵ月に一度会いに来るかどうかになって、彼女がばいばいと手を振らずに帰ったのを最後に、彼女が僕に会いに来ることはなくなった。


21:ゴリラ、幼女、大学[saga]
2015/04/17(金) 21:43:05.03 ID:G1+uk2jaO
あれからどのくらい過ぎただろうか。

ふと視線を上げると、こちらに向かって歩いてくる女性がいた。

すっかり成長しているが、僕にはわかる。
以下略



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