過去ログ - 叢雲「『可愛い』と『好き』」
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57: ◆i9QjiD6PFk[saga]
2015/04/20(月) 00:36:26.06 ID:krwXkxgs0
 そう言うと、壊してしまわないように目の前の華奢な体にそっと腕を回し、離れないように強く抱きしめる。
 叢雲もそれに応えるように、こちらを抱きしめてくる。


提督『叢雲………』

叢雲『あなた………』


 しばらくの間互いの息がかかる距離で見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねた。
 最初は唇が触れる程度の短いキス。
 それは繰り返す内に、長く、熱い物へと姿を変えていく。
 相手の熱を逃さないように舌を絡め、受け止める。
 何度目かの触れ合いの後、再び見つめ合う。


提督『叢雲……………』


 繰り返される甘い毒により叢雲の頬は紅く染まり、息は荒く、目は潤んでいた。
 いつもの面影はどこにもない。
 見たことがない表情に思わず見惚れていると、叢雲が口を開いた。


叢雲『……………これで……終わりなの………?』


 上目遣いで発せられたその言葉は、俺の崩れかけた理性を壊すのには十分過ぎる破壊力だった―――――



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