過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争―――是非もなし」 -SS速報VIP

過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争―――是非もなし」

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152: ◆.thx41UQwK3a[saga]
2015/04/24(金) 20:58:45.74 ID:SBhqNPmto

―――距離はアウトレンジからインファイトレンジへ。
弓兵が得意とする遠距離から、槍兵が得意とする近距離へ。

オレの行進により、転起された展開。それに従うように、オレは、その心臓へ目掛けて刺突を放つ。
「―――はああああ！！！！」

気合と震脚と共に、身長を優に超える槍を、ただ真っ直ぐに放つ。

「迫り来るか―――！」

英雄王はそれが当然のように言い放ちながらも、虚空から取り出していた黄金の長剣で刺突を払う。
逸らされた軌道。直線が、一瞬にして曲線へと畝る。だが、これで終わりではない。それだけの気合が乗せてあるのだから。

軸を踏み込まれた右脚から即座に、左に転用させる。そして、槍を瞬く間に引いて無呼吸の間に再度、刺突を放つ。

「チィ―――！」
連続刺突は予想していなかったのか舌打ちを鳴らし、英雄王は眉根に皺を寄せる。
即座に、剣戟を交えるがやはりタイムロスは発生する。逸しきれないのだ。

甲高い硝子が砕け散る様な音を響かせて、鎧ごと右肩辺りを抉りゆく。

「―――ぐぅ！」

苦悶の声を漏らしながら、虚空からもう一対(いっつい)の剣を取り出し、無事な方の左の腕で握ると共に袈裟懸けに振り下ろす。
対して此方には、時間に余裕が有る。涼やかな態度は崩さず、オレは槍を横に払うことで事なきを得る。

【直後戦闘判定　有利+1】

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