過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争―――是非もなし」 -SS速報VIP

過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争―――是非もなし」

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954: ◆.thx41UQwK3a[saga]
2015/05/30(土) 08:54:39.70 ID:TpWOh5iJo

そうして、彼はクスリと口元に微笑を浮かべると、思っても居ない言葉を口にした。

「昼だが、少し動いてみようか」

昼だがと前置きを置いたように、聖杯戦争の運営は基本的に夜に取り決められている。
それは、彼ら魔術師が己の魔術師を秘匿するのと同時に、サーヴァントという望外な神秘を、外に漏洩されることを避けるためである。

父と時臣師から教えられた、聖杯戦争の基本ともいえることだ。そう伝えると、「最もだ」と時臣師は言葉を咀嚼するように、ゆっくりと頷いた。

「しかし、そんなルールを破るかもしれない輩がこの戦いには居る」
「衛宮切嗣、ですか」

魔術師殺し。フリーランスの魔術使い。確かに、この男にはそんなルールなど無視されて同然。
夜に動く陣営が多いことを利用し、昼に動きを見せる可能性も十二分に考えられる。

「篭っているだけでは何も進展しないだろう？」

事実。情報を集めた後に動くのが鉄則だが、情報の収集だけでは何も始まらない。
しかし―――

「こんな序盤も序盤に、無理に動く必要性がないのもまた事実かと。
情報を基に地盤と囲いを、固めた上で動くべき時を慎重に伺うべきだと、私は進言します」

「勿論、私もそう思うがね。
だが、陣営が三つに大きく分けられ、パワーバランスが均衡を保ってる今では、睨み合いが続くだけだ。
そして、魔術師殺しはそこを嬉々と掻き乱そうとするだろう。それは君も望むべくことではないだろう？」

何と返せば良いのか。私は言葉を失った。

【1：時臣と同行動を取る　2：宥めてこの場に繋がせる　3：時臣とは別行動を取る　4：自由　下2】

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