2: ◆YenxjkWItQ[sage saga]
2015/04/18(土) 20:07:59.25 ID:8cOItYLGO
忍「いただきまーす」
焼鮭、卵焼き、納豆、ひじきの煮つけ、味付けのりに漬物。
東京に出てきた初めての夜を穂乃香ちゃんの部屋に
泊めてもらったアタシは寮で朝ご飯をご馳走になっていた。
油揚げを噛みしめると染み込んだ出汁が中からじわっと溢れ出てくる。
穂乃香「ご飯食べ終わったら一緒に事務所へ行きましょうね」
忍「うん、ありがとう。穂乃香ちゃんは今日はどうするの?」
穂乃香「私は、レッスンに行ってその後新幹線で家に帰ります」
忍「あれ?寮には戻ってこないんだ?」
穂乃香「はい、今は週末だけ東京に来てレッスンを受けていますので」
うーん、そうか。穂乃香ちゃんとは会えなくなってしまうのか…
穂乃香「あ、でも次の週末にはまたこちらへ来ますから」
来週かあ、明日の事さえ分からないアタシには一週間は長すぎるよ。
湯気の立っているお椀に箸をつける。
実家よりも淡くまろやかな味噌の風味がワカメと一緒に喉を通り過ぎる。
穂乃香「ご馳走様です」
忍「あれ、穂乃香ちゃん。もう終りなの?」
穂乃香「ええ、あんまり食べないんですよ」
そう言えばご飯も少なめによそっていたっけ。
穂乃香ちゃんの皿に鮭が半分と卵焼きが手つかずで残っている。
穂乃香「あの、よろしかったらどうぞ」
忍「え、いいの?」
穂乃香「ええ、どうせいつも残してしまいますし。ご飯もお代わりしましょうか」
穂乃香ちゃんはアタシが差し出したお茶碗を受け取ると電子ジャーからご飯をよそってきてくれる。
ふと彼女の方を見ると服の上から分かるくらいにウエストが細い。
むむ、彼女のスタイルの秘訣はこんなところにもあったのか。
穂乃香「はい、どうぞ」
穂乃香ちゃんからお代わりを受け取る。
少しだけ躊躇ったが次の瞬間アタシの橋は穂乃香ちゃんの皿から鮭を摘まみあげていた。
まあ残したらもったいないしね。
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