過去ログ - 工藤忍「上京物語 そのに」
1- 20
23: ◆YenxjkWItQ[sage saga]
2015/04/25(土) 18:58:54.17 ID:tD8Z8pOLO
忍「はぁ…もう一週間かぁ…」

コトッ
アタシの目の前にカフェオレのカップが置かれる。

志保「どうしたの忍ちゃん?元気なさそうだけど」

忍「いえ…平気です」

東京に出てきてからのアタシの生活はまずまず順調と言えた。

朝起きてから近所の公園まで行ってランニング。
シャワーを浴びてからバイトに行きそのまま夜まで仕事。
帰る途中のコンビニや家のテレビで芸能情報の収集。

そんな毎日の繰り返しで気がつくと一週間が過ぎていた。

店長の計らいでバイト代の一部は現金でもらえたし
何より賄いの食事が出るのがありがたい。

おかげで上京するために貯めたお金はまで手を付けずにいる。

しかし肝心のアイドルになる、という点では何も進展していない。

結局のところ未成年であるアタシがどんなに頑張ってみても
社会的には親の許可が出ないと何もできないわけで…

最初に一方的な電話をしてから両親とは連絡を取ってない。
従姉妹のお姉さんとは定期的にメールをしているが、安否確認以上のことはない。

志保「はいお待たせ」

アタシの目の前にキツネ色に焼き上がったフレンチトーストが置かれる。

フレンチトーストかぁ…
フレンチ…フランス…
イギリスじゃあないんだね。

フォークでつまみながら下らないことをぼんやり考える。

やっぱり一度青森に戻らないとダメなのかな…

そんな事を考えているアタシの脳裏には過去に行われた数十回の親との話し合いが甦る。

まあ、今では実際にプロダクションと契約結べたわけだし…
今までみたいに頭ごなしに反対はされない…

と考えるのは甘すぎるかな?


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
50Res/39.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice