25: ◆YenxjkWItQ[sage saga]
2015/04/25(土) 19:07:10.78 ID:tD8Z8pOLO
カラン、喫茶店の扉が開いた。
P「おお、忍もいたのかちょうど良い」
志保「プロデューサーさん目が真っ赤ですよ、また徹夜したんですか?」
P「ちょっと最近出張が多くてな、2時間は寝たから大丈夫。いつものやつを」
志保「寝たってどうせまた事務所で仮眠でしょ、無理しないでくださいねっ!」
ちょっと荒い口調になった志保さんは厨房に戻る。
プロデューサーさんはコートを脱ぐとアタシの隣の席に腰掛ける。
P「どうだ忍、東京の生活は?」
忍「うん、まだ慣れないこともあるけど志保さんが親切にしてくれるしね」
P「そうかそうか、それは安心した」
プロデューサーさんはアタシを志保さんに預けた日から顔を見せていない。
一週間ぶりに見る彼は顔をしかめてエスプレッソのカップに口を付けている。
P「それでな忍、住まいなんだが…アパートを見つけてきた」
プロデューサーさんはカバンから一枚の紙を取り出す。
不動産屋から送られてきたらしいFAXには間取りなどが書かれている。
忍「え、家賃安すぎない?」
アタシだって東京の住宅事情はだいたい分かっているつもりだ。
この紙に書かれている家賃ならばアタシが知っている相場の半分くらいだ。
志保「ちょっとプロデューサーさん、怪しい物件じゃないでしょうね!」
志保「忍ちゃんを危険な目に合わせたら許しませんよ!」
トーストを焼いていた志保さんがテーブル越しに覗きこむ。
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