過去ログ - 【艦これ】赤城「……さて、と」提督「昔話を、しようか」
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578: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/05/29(金) 23:02:28.44 ID:99biNk7PO
密集形態を取る艦隊の中に、いきなり敵が単艦で出現したらどうなるか。
これは、敵味方双方ともが甚大な被害を被ることになる。

一見、敵の単艦が袋叩きに合って終わりそうだ。
しかし、輪形陣等の密集形態の中に入られた時点で、砲撃が極めて難しくなる。

砲撃が外れた場合、敵の背後の味方に当たる可能性がある故に、安易に撃てないのだ。

単艦側は如何に敵と同一射線上に立つか。
艦隊側は如何に敵と射線が被らないようにするか。
位置の取り合い、立ち回りの勝負になる。

榛名はこの立ち回りが上手かった。
否、経験から、体が立ち回りを覚えていた。

榛名は決して天才ではない。
只ひたすらに、強いられ。
研鑽を積み。
痛みと、怒りを糧に。
かつて、屍の山を築くに至った。

足柄(更に……味方の攻撃を避けるのも上手い、か……
これは良い事でも無いんだけど……)

最前線で戦っていた頃、榛名はその戦闘スタイルの性質上、戦果を独占する傾向があった。
それを疎ましく思う味方は、敵陣に榛名が居る居ないに関わらず、容赦の無い砲撃を加えて。
その為、背後からの味方の攻撃を避ける技術を、彼女は体得せざるを得なかった。

『魚雷』として『完成』する迄に。
榛名が歩んだ道程はあまりに痛ましく。
心が歪まない、筈もなかった。



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