過去ログ - 真姫「西木野☆星空シアター!3本目!」凛「まだまだ終わらない!!」
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Muse
◆Qe7X7xrNvI
[sage saga]
2015/06/16(火) 02:38:48.23 ID:0TXWjZ/Ko
希「…幼年兵?」
凛「って何?」
真姫「読んで字のごとく、少年兵よりももっと幼い…年端もいかない少年少女の兵士のことね」
ことり「うん。そうだよ」
希「なっ…!?な、なによそれ…!」
希「少年兵よりも若いって…、そんな子供が、兵士…人殺し…!?」
希「ふざけてる…!人道的にありえへんよ!」
真姫「それがあり得るのよ。このふざけた世界じゃあね」
希「…うっ。で、でも…いくらなんでもそんなに小さい子供に、兵士ができるものなん?」
希「剣や銃を使いこなすのにだって知識や筋力だっているし…。無理があるんじゃ…」
ことり「それが、そうでもないんだよ」
ことり「…クローン技術によって、ね」
凛「クローン…!」
真姫「錦野財閥が遺した、人口減少への対策案…」
真姫「今は政府が取り扱っているものだと思ってたんだけど…民間にも普及しているの?その禁忌は」
ことり「そんなわけ無い…。完全に違法だよ」
ことり「ヒトクローンを悪用して幼児の兵士を育成…。その兵士を戦争や紛争に加担する国に派遣する会社…」
ことり「いわゆるPMCが、この音都に潜んでいるって情報があってね」
凛「ぴ、ぴーえむしー?またわかんない単語が…」
希「これならうち分かる。PMC…民間軍事会社。傭兵を派遣して生計を立てている会社のことやね」
真姫「傭兵…。以前戦ったことのあるNEVER…天海春香の一派みたいなものかしら」
ことり「種類としては同じものだと考えていいよ。でも、この場合NEVERと異なるのは…」
ことり「あちらが死人の兵士であり、多少のキズや怪我を物ともしない強靭な兵士であるのに対し…」
ことり「幼年兵はいくらでも替えが効く。つまり、死を前提とした運用ができるってことだよ。例えば…」
真姫「…自爆とか」
ことり「…うん」
凛「っ…!そんな…!!」
ことり「見た目は完全に年端もいかない少年少女のおかげで、敵陣の真ん中に潜り込むことも可能なんだ。捕虜として捕らえられたりもして」
ことり「そこで大量の火薬と共に自爆すれば…相手は大ダメージ。混乱の隙に一気に制圧、なんて戦略も可能になる」
希「待って。さっきから少年少女って言ってるけど…クローンの遺伝子は複数なん?一つなら必然的に男女のどちらかになるはずやし」
ことり「えっ…あぁ…それはまだわからないの。巧妙に搬送…うぅん、『輸出』の手口は隠蔽されていて、実際の幼年兵を目撃した人は少なくて」
ことり「幼年兵を見た人も、頭からすっぽり黒いローブを被っているせいで顔が判別できない、だとか」
真姫「そしてすぐに消える。通常の戦力として使用され、仮に殺されたら敵の近くで爆発…。それじゃ性別すらもわからないわけよね」
凛「そんな残酷なことをする会社が…この音都に、あるの…?」
ことり「…確かな情報だよ。…穂乃果ちゃんからの、ね」
希「それは…信用せざるを得ないね」
真姫「なんだ、立派に情報屋、やってるじゃない」
凛「…」
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