23:名無しNIPPER[saga]
2015/04/19(日) 23:29:39.68 ID:Z+afgIi30
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美穂(こうして『みほちゃん』は、せんせいのモノにされてしまいました。ちらかったへやで、幼いカラダに、欲望を注がれて)
美穂(残ったのは、いたい記憶と、こわい記憶)
美穂(それは……『小日向美穂』と同じ? 信頼している大人のおとこのひとに、お部屋でその身を捧げた、私と同じ境遇? だけど――)
美穂(――ううん、違う。私は、『みほ』ちゃんじゃない)
美穂(私は、Pさんが、大好きだから)
美穂(違うからこそ――演じられる。『みほちゃん』のフリができるのは、『みほちゃん』じゃないヒトだけ)
美穂(かなしいことは、お芝居の中でだけ)
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P(『せんせい』は、いたいけな童女をかどわかす、落伍者だ)
P(相手に与えたのは、痛みと、恐怖)
P(全てが明るみに出て、愛があったと喚いたところで、誰からも信用されまい)
P(この『せんせい』と俺は、いったいどれだけ違うというのだろう)
P(故郷から遠く離れた少女の孤独と不安に付け込み、心とカラダを貪る男――状況だけ拾えばそのままだ。だけど――)
P(いや――違わない。俺は『せんせい』と同じだ)
P(諦めでもあり、懺悔でもあり、開き直りでもある――愛しいと、自分では思っていても、いずれ道ならぬ感情)
P(悟り澄ました顔は、もうできなかった)
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