過去ログ - 東郷「レズデリヘルを頼んだら友奈ちゃんが来た」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/04/19(日) 23:40:57.14 ID:IVzCAyX1O
赤い、髪。
見慣れた私服。
見慣れた、笑顔。
相手方には、出来るだけ若い子が好ましいと要望を出した。しかし、学生を寄越すとは思わなかったので驚いている。
しかし、その相手が互いに素性を知っている人物となれば驚驚愕愕というもの。どうやってベッドまで連れてきたのかは全く覚えていない。
鷲巣夏凜……本名、結城友奈さんは同じ学校で、同じ部活動の深い友人である。
どうして私の旧姓を源氏名に使っているのか、どうして名を恋人のものにしているのか。突っ込みを入れたい箇所は複数あるが、今はそれどころではない。
横並びでベッドに腰掛けた二人。
水分を失い、乾いた口・喉を動かして最初に聞くべき事は決まっている。
「……どうして、こんな仕事を?」
生活に困窮しているようには見えなかった。見せなかったのかもしれないが、私にはそうは思えなかった。
「お金が、必要なんだ」
そう言う彼女は、眉尻を下げながらも笑顔を崩さず……学校に忘れ物をしたかのような、大事ではないように困り笑いで告げる。
「お金に困っているなら、私に手助けさせて」
東郷家は大赦の援助もあり、それなりに裕福だ。それは結城家も同じであるはずだが、もしかすると勇者でなくなった時点で何かしらの援助打ち切りがあったのかもしれない。
「ううん。これは、私の問題だから」
この子ならこう言うだろう。
友に迷惑をかけるくらいなら、自らを追い込み、犠牲にする。
どこまでも勇者。それが私の愛した結城友奈である。
「それで……東郷さん、どうする?」
正直、お言葉に甘えたかった。
お言葉だけでなく、身体的な意味でも甘えて……その後で深い事情を聞けたらいいな、と内心思う。
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