過去ログ - インデックス「――――――あなたと、私」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/20(月) 00:01:10.22 ID:YJZuZ5vJ0
細い通路だった。
その両側は本棚によって壁となっていて、ぎっしり並べられた本は一体何冊あるのか想像もつかない。
真っ暗というわけではないが薄暗い空間で、通路も本棚もまるで何年も放置されていたように汚れに塗れ埃が積もっている。
そんな場所にインデックスは立っていた。

歩いてみる。ぎしぎしと床が軋んだ。
天井付近の壁にあるキャンドルだけがある程度闇を照らしている。
廊下に一冊の本が落ちていた。インデックスがその本に目をやると、タイトルには『Hello World』とあった。

「……Welcome to world」

小さく呟き、インデックスは歩いていく。
歩き始めて少しして、落ちていた本がひとりでに開き、ぺらりとページが捲られた。
白紙のページには一文だけが綴られていた。

『No』

細い通路を道なりに進んでいくと下へと降りる階段があった。
何もない階段を下りて扉を開ける。
先に待っていたのは本棚に挟まれた狭い通路だった。
引き返そうとする。ノブをがちゃがちゃと回すが扉は開かなかった。


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